用例収集が手作業の昭和の時代とは、編集方法に隔世の感があります。
また、エイズにユーロなど、新語も増えています。
辞書を使いこむことは、古い辞典を手放さないこととは違うと思います。
「その地震で高速道路が1キロ以上にわたって倒壊した」
この仏訳には sur を使いますが、昭和60年の旺文社『ロワイヤル仏和辞典』より 前の日本の辞典には、用法が載っていません。
Il s’agit de の後に、不定冠詞が来る場合の意味はC’est (それは…です)と 同じ、というのもそうです。
parler (話す)という動詞の後にde が来る場合、後ろの名詞に定冠詞がつけば 「〜について」の意味ですが、冠詞なしなら「〜という語を口にする」という意味に なる、というのも同じです。
辞典の新版が出たからといって、犬がニャーと鳴きだすような変わり方をするわけ ではありません。
国語辞典でもそうですが、結構、基本的な語の記述に変化が生じます。
2012年01月14日公開