日時: 3月20日(水)18:00~20:45
中央図書館 視聴覚ホールにて、開会挨拶に立った函館の歴史的風土を
守る会の佐々木馨会長から、講師が紹介された後、
初めに、「武田斐三郎の伝記を読む」と題し、深沢智成氏(北海道教育大付属
中学校講師)から、資料をもとに、生い立ちや社会背景などを話してもらい
ました。引き続き、約100分にわたり、「五稜郭築城秘話~五稜郭とヴォーバン
をつなぐもの~」と題し、紺野哲也氏(元函館市史編纂室長)から、諸先輩の
誤りなども指摘しながら、原資料に当たって正確を期すべきこと、時にユーモア
を交え、亀田の地に土塁建設を申し出た経緯、箱館奉行と社会背景、武田
がオランダ語を介し、箱館に停泊中のフランス艦館長からヴォーバン式築城
・兵法に関する書籍を渡されたことから、ほぼ間違いなくヴォーバン式であろう
こと、国交の無かった折、壊血病治療のため仏艦隊シビル号来箱時に果たし
た英国の役割など、漢字読み下しを加えながら話されました。
閉会の辞では、当協会名誉会長関口昭平氏より、竹内下野守の子孫から
パリでナポレオン3世と謁見していたこと、五稜郭世界遺産へはまだ解決
すべき問題もあることなどコメントされました。吹雪の中、会員も参加し、
有意義なひと時でした。
以上
2013年03月22日公開